記録的な猛暑が続いた8月が終わり、暑いながらも虫の声に僅かずつながら秋の訪れを感じられるようになってきました。
先月は多くの方々に「折り鶴でつなぐアート」へのご協力をいただき、ありがとうございます。皆様に作成いただいた折り鶴をつなぎ合わせ、無事ミレーの「種をまく人」を表現した折り鶴アートを完成させることができました。現在、甲府市役所東側ガラス面に掲示させていただいております。この状況下における新たなつながり方の創出や思いの発信を試みた企画でしたが、完成品は手前味噌ながら見応えのあるものが出来、皆様のご協力に報いた成果物とできたと思っております。関わっていただいた方々にも、それ以外の皆様にもぜひご覧いただければと思います。この取り組みに対し様々なメディアで取り上げていただくことに感謝するとともに、より多くの方が今、この状況で何ができるかを前向きに探し、取り組んで行くための小さなきっかけとできれば幸いです。
この状況で何ができるか、どうあらねばならないか模索する中でふと考えさせられるのは、この出来事が人の思考傾向をどのように変えていくのだろうか、ということです。「病気で熱が出たら休む」という当然のこと、また今や優先順位の高い義務の一つであるこのことを取ってみても、「そうは言っても今突然休むわけにはいかない」、「休むと迷惑がかかるから無理を押して働く」といった考えをする方がいることについては、まだそれを珍しいと思われないと思います。周囲の調和を第一とする考え方は日本人に染み付いたもののように感じますし、それを強要する空気もまだ多少あるように感じます。それが良い・悪いという話ではありませんが、いわゆる滅私奉公を善しとする社会と、その精神を持った先人たちの力によって、今日の日本があるのではないかとも思います。
一方で近年、この新型コロナによる社会の変化以前から、仕事や家庭、個人の在りように対する考え方は少しずつ変わり、また変えるべきであるとされてきました。今回の社会情勢は私たちの価値観を変えることを加速し、その価値観をもとに育っていく子どもたちは、さらにまた我々にとって「新しい」と感じる価値観を生み出していくのだろうと思います。
しかしながら、個の価値に対し偏重してしまうとこの社会の力が弱まってしまうのではないか、様々な面で他国との競争力が弱まり、他の強力な国や全体主義などに負けて埋もれていってしまうのではないか、という危惧も折々目にします。それを改善・解決していくために、現在多くの技術を投入して試みられている様々な効率化と、多種の分野にまたがった連携は欠かせないものになるでしょう。
「つながり」の模索はこの社会を支えていく大事な一歩である、そう考えております。今回皆様には「思い」をつなげることにご協力いただきましたが、人と人、人と地域をつなげるような団体として、引き続き多くの活動に邁進してまいります。今月もどうぞよろしくお願いいたします。
最終理事会が開催されました。
12月19日(土)に2020年度(社)甲府青年会議所 最終理事会がホテル談露館のクリスタルにて開催されました。今年度おこなった例会・事業の報告の審議をはかり、すべての議案が審議可決しました。 最後に理事役員全員で挨拶を行い、今年のスローガンの横断幕に全員でメッセージを書いて細田理事長に渡しました。 本年度の(社)甲府青年会議所の活動にご協力ご参加いただいた地域の皆様、会員の皆様に感謝を申し上げます。引き続き、2021年度の活動にも変わらぬご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。...