山梨の企業の広報活動を聞きに行こう 第1週目 株式会社Vivitbase様

山梨県内の企業の広報活動について紹介する特別企画。

 第一週目は、不動産会社の株式会社Vivitbase 広報担当 小林茉緒さんにお話を伺います。

株式会社Vivitbase

企画マーケティング部 小林茉緒

小林さんの経歴についてお話ください。

 

小林

主にホームページやSNSを担当しています。

元々山梨の出身なのですが、大学で山梨を出てからはずっと東京で生活をしていました。

エンタメ業界でコンサートグッズの企画営業をしていたり、CD/DVDのパッケージのディレクション、それからレッドブルの購買と総務の立ち上げから働いていました。

その後、山梨に戻ってきてVivitbaseに入社し、そこで初めて広報を担当することになりました。

 

初めて担当することになったというお話ですが、広報についてどのように勉強されたのでしょうか。

 

小林

それまでは広報という仕事には携わったことはなかったのですが、発信力の強い業界の人達が周りに多かったことと、前職の仲の良い同僚が広報担当だったので、よく話を聞いたり情報をもらったりしながら、どうのように広報活動をすればいいのか、何を目的とすべきかを教えてもらいました。

 

Vivitbaseさんと言えば、看板やホームページに書かれたキャッチコピーがとてもユニークですが、

どのように制作されているのでしょうか。

 

小林

キャッチコピーは社内でみんなで考えて、投票して選考しています。 看板もお部屋に入っている方をイメージして、そこから出てきた言葉をみんなでああした方がいい、こうした方がいいとディスカッションをして決めています。「誰か一人のアイディア」というよりも社員みんなで考えようという社風なので、そういった人間味がある部分も出すことを意識しています。

 小林さんが入社される前から、みんなで広報をしっかりやっていこうという風潮だったのでしょうか。

 

小林

「広報活動をしっかり行う」というより、元々「ビビットカラーのように鮮やかでワクワクする生活をお届けします。」という会社のテーマがあるので、それを伝えていくために会社としてもみんなで発信しようと考えています。

 

小林さんが広報担当になる前と後で、大きく変わった点などはありますか。

 

小林

 

「プレスリリースの反応がよくなった」とよく言われます。私自身が文字の量が多い文章が苦手なので、文字の量を少なくしたり 絵と簡単な言葉で説明 できるようにしたいと考えています。昔の上司に「資料を作る時はサルでもわかる資料を作れ」と言われ続けてたことが大きかったのかなと思います。

 

 

広報活動を行った中で、「これは成功した」という事例があれば教えていただけますか。

 

小林

ゑびすや(甲府市中央にある古民家を改装したオープンハウス)を始めた時、各種メディアの方々に来ていただいて実際にゑびすやを体験してもらいました。

座って資料を読みながら話を聞いているよりも、建物の古い感じを実際に見てもらったり触ってもらったりといった体験をしてもらいたくて、オープンハウスとして開放しました。知り合いの記者の方に直接声をかけたりもしましたが、プレスリリースを行って周知しました。その結果、10社のメディアの方が取材に来て下さって、その方達が書いた記事を読んで「我々も取材させてください」と問い合わせがあったりと広がっていきました。

プレスリリースによって多くの取材陣が来た時の実際の様子

取材当日は、休業中のゑびすやの二階をリモートワークの仕事場として活用されてました。

メディアへの情報発信が功を奏したのですね。情報発信はどのような頻度でされていますか。

 

小林

会社としての大きい企画がある時にはプレスリリースをするようにしています。

それほど頻繁では無いのですが、出すときは文字数を少なく伝えられるように心掛けています。

文字が多いとメディアの方もお忙しいので「後で読もう」となってしまうと思うので、1ページ目には概要やキャッチコピーをつけて、2〜3ページ目に詳細を掲載するようにしています。

 

他にはどのような広報活動を行っていますか。

 

小林

「くらしのフォトコン」という、お部屋の写真を応募するフォトコンテストを3年前から開催しています。元々大学生が持ち込んでくれた企画に賛同する形で始めました。学生さんが「こういう企画をやってみたい!」という想いをぶつけてくれたことに対して、Vivitbaseとしては「一緒にやろう!」と応えました。

この企画に対しても毎回プレスリリースを出していたのですがその際は特に反応がありませんでした。しかし、今年はStay Homeの影響もあってか多くのメディアに取材と掲載をしていただけました。

 

 

学生さんが不動産屋に企画を持ち込んで来ること自体がすごいですね。

それだけVivitbaseさんがオープンな会社であることを発信できているからこそだと感じました

小林

門戸は広くするように意識しています。若い人達には「山梨に残って暮らして欲しい」とか「Uターンしてきて欲しい」という想いがあるので、若い世代に不動産業界とか山梨で暮らすことに良いイメージを持ってもらおうという想いが会社の意志としてあります。

 

広報活動で心掛けていることはありますか。

 

小林

あくまでも「不動産会社である」ということは絶対にブレてはいけないなと考えています。飲食店やえびすやを活用してイベントを沢山企画することはやろうと思えばいくらでもできるのですが、「不動産会社である」という前提を忘れてしまうと広報はうまくいかなくなると思います。

 

今やってる広報活動で注目して欲しいことはありますか。

 

小林

SNSに力を入れています。Vivitbaseという会社はもちろん、不動産という業種のことを若い人にもっとみてもらいたいですし、もっと身近に感じて欲しいですね。運用する中で、効果が見えず悩ましい部分もまだまだありますが、その分、可能性もいっぱいあると思っているので立ち止まらずに色んなものを吸収して伝えていけたらなと思います。

あまり不動産会社らしくない不動産会社だと感じると思いますが、みなさんの暮らしを豊かにできるような会社になりたいと思っています。

 

本日はありがとうございました。 

 

次週は、「きもの あさ川」様の広報活動について紹介します。

 

2020年7月16日に中小企業や個人事業主を対象として広報セミナーを(社)甲府青年会議所公式ホームページにて生配信いたします。メディアに露出する方法やプレスリリースに関するコツなど、専門の講師を招いて講義を行いますのでそちらも是非ご覧ください。

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