2019年10月21日、塩澤町長と細田理事長が昭和町役場にて対談しました。
理事長
この度は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。
町長
こちらこそよろしくお願いします。
理事長
昭和町での台風の被害はございましたか。
町長
昨年と比べるとそれほどではありませんでした。若い木や根が浅い木の倒木などは、ありましたが全体で見ると風や降水量もそれほど甚大な被害というわけではなかったですね。
理事長
私も自分の会社の店舗が昭和町にあるのですが、多少なりとも被害がありました。
町長
昭和町という地区は水害に悩まされてきた地区でした。もともと沼地で水田などが多い地区でした。土地区画整理を行った地区でも公園の地下は貯水がされるようになっています。そこで一旦水を貯め、適切な時期に放流するようになっています。新しく土地区画を行う場合、そのような施設を作るよう指導されているのです。皆さんはご存じないと思いますが。
理事長
そうなんですね。私の会社の店舗でも被害は少なかったですが、水の被害は一つまちづくりにとって重要ですね。
町長
昭和町では土地区画を行った地区で組合を作り、地主さんと共に土地の整理をしました。町全体としてまちづくりを考えていったのです。例えば新しく区画整理をしたところは道路幅が通常4mで作ると思うのですが、その地区では4m70cm幅で道路を作っていただくようお願いしました。これは土地の所有者からすれば自分の土地を削るわけですから、利益がその分少なくなるわけです。それでも町全体のことを皆さんで考えてもらって住みやすい環境を作ることができました。区画整理地内では公園も沢山作りました。そこには先ほど話した貯水用の施設もあり、知らないところでお金を使ったりしているわけです。
理事長
人口的な部分では昭和町は増加傾向にあるのでしょうか。財政的な部分にも関わってきますが。
町長
昭和町単体としては確かに宅地化も進み、増加していると思います。幸いなことに大きな商業施設の周りにも商業施設が増えてきています。結果的に昭和町としてはよくなっているかもしれません。ただ、これは山梨県として全体が人口増加、税収増になっているとすればよいことと言えるかもしれませんが、現状はそうではありません。全体として見ていかなければいけないことかと思います。
理事長
そうですね、私ども(社)甲府青年会議所としても青年経済人の集まりとして、三市一町に住む住人としてもこれから何かできることがないか考えていかなければなりません。昭和町として何か期待されることはありますか。
町長
そうですね。急に何かをというのは難しいかもしれませんが、役所は決まっている事を実行していきます。どうしてもかしこまってしまうので奇想天外なアイディアがあればいいかもしれません。
理事長
私自身は史跡巡りなどが好きで、何か昭和町でも町のことを知るような機会を作ることが出来ればと考えているのですが。
町長
元々昭和にはあまり史跡というものが少ないのです。先ほども申し上げた通り、昭和町は水害が多く歴史的建造物などが少ないのです。甲府や笛吹方面と比べると神社や歴史的なものというのが少ないです。(棚から出して)以前に昭和町での、カルタをつくりました。昭和町にゆかりのあるものをこうしてカルタにして若い人達にも知ってもらえるようにしてあります。小学校等で使ってもらえればいいのですが。
大島専務
わたしも仕事としては昭和町は非常に関わりが多くて、小学校や中学校でいじめ防止に関しての講演を依頼されて伺っています。
町長
そうなんですね。以前押原小学校でやっていただいた際には私も伺いました。
理事長
そうですね。
町長
今(社)甲府青年会議所には議員さんは何人いらっしゃるのですか。
理事長
現在は一名となります。
町長
若い方もいらっしゃるから青年会議所の方へ呼びかけすればどうでしょうか。
理事長
私としても入会者として期待する部分もありお声がけはさせていただいたのですが難しいですね。
近年では、(社)甲府青年会議所では会員の減少が深刻な問題です。入会者まず青年会議所という団体がどういう存在なのかを知ってもらうことがとても大切だと考えています。
私自身、入会するまで青年会議所が何をやっているのかほとんど知らない存在でした。
町長
そうですね。知ってもらうというのはとても大切です。
昭和町という名前を知ってもらえるようになってきて、例えば甲府昭和インターチェンジも元々は甲府インターチェンジという名前にしようと考えられていたようですが、そこの土地の所有者は昭和町在住です。結果的に昭和という名前を入れてもらったのですが現在では多くの人があそこのことを昭和インターチェンジと言っていると思います。甲府昭和高等学校もほとんどの人は昭和高校と言っていると思います。名前というのはとても大事なものです。
理事長
昭和町ともきずなを強く結んで青年会議所としてより貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。
町長
ぜひ、がんばってください。
塩澤町長、ありがとうございました。